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砂川の大地から とどけ平和の声 10.20伊達判決60周年記念 [その他の闘争日誌]

昨日から集会のお知らせ続きですがもうひとつ。

砂川の大地から とどけ平和の声 10.20伊達判決60周年記念
-反骨精神の脈流 真の事件を問う-
ご賛同のお願い

今年は、東京地方裁判所、伊達秋雄裁判長が、「日米安全保障条約に基づく駐留米軍の存在は,憲法前文と第9条の戦力保持禁止に違反し違憲である」という判決を下した「伊達判決」から60周年です。しかし異例の跳躍上告された「砂川判決」は「密命」を帯びた田中耕太郎最高裁裁判長によって破棄されます。伊達秋雄は、陪席裁判官の松本一郎に「破ったら血の出るような判決文を書け」と語り、その懐には辞表を忍ばせていました。

戦後日本の<曖昧な歴史>は、岸信介が1945 年にA級戦犯被疑者として逮捕、巣鴨拘置所に収監され、「東京裁判」において、東條英機ら 7 名のA級戦犯が処刑された翌日に不起訴のまま無罪放免されたことから始まります。そして、1952年のサンフランシスコ講和条約発効を機に、岸信介ら旧体制側の要人は公職追放を随時解除され、表舞台へと復権していきました。この処置は、1957年、沖縄において「瀬長布令」を作ってまで、1954 年の投獄を理由に、瀬長亀次郎を追放したこととは真逆の事態です。

 

その後、岸は1953年に、衆議院選挙に当選、自主憲法制定を目指し、1955年、新たに結成された自由民主党の初代幹事長に就任し、「55年体制」が始まりました。
「砂川判決」を下した田中耕太郎は、松川事件の 1959 年の第一次最高裁大法廷における少数意見の一人で、多数意見は「木を見て森を見ていない」と非難しました。これに対しては広津和郎、大岡昇平ら文化人が激しい反論を行ないました。安保条約改定直前、一方は辞表を懐に入れ「安保条約ならびに米軍駐留は違憲である」という判決を下した伊達秋雄裁判長と、他方「伊達判決」を覆した後、松川事件において「木を見て森を見ていない」と非難した田中耕太郎裁判長、この対照的な裁判長の背景にあるものは何でしょうか?

 

そして、先日(2019年 9月 19日)原発事故における東京電力の旧経営陣3人の刑事責任が問われた裁判で、東京地裁は無罪判決を下しました。作家、柳田邦男は、「裁判官は歴史的な巨大な複合災害である事故現場や『死の町』や避難者たちの現場に立ち、そこで考えようとしなかったのか」と同判決を問うています。今なお日本の法廷は、田中耕太郎が「見ようとはしなかった」ものを無視し続けているのです。

法廷に今なお引き継がれる田中耕太郎の系譜、安倍政権が取り戻しを図る岸信介の野心、その巨大な奔流に横槍を入れようとした伊達秋雄裁判長の決意と、田中耕太郎を弾劾した大岡昇平らのペンの力、砂川闘争、60年安保を闘った人々の<反骨のエネルギー>をもう一度掻き立て、戦後から脈々と続く権力の系譜を今こそ、せき止めるため「伊達判決60周年記念-反骨精神の脈流 真の事件を問う-」を開催する運びとなりました。伊達判決60周年にあたり、その持つ現代的な意義を考え、「真の事件」を問い、次の世代に繋げ、現在を生きる上での学びの集いにしていきたいと思います。

この集会は皆様からのカンパによって運営されます。是非、ご賛同をお願い申し上げます。

2019年9月 主催:砂川平和ひろば

2019.10.20 於:砂川学習館 伊達判決60周年記念 ―反骨精神の脈流 真の事件を問う―

第一部 映像資料鑑賞 *『60年安保と岸信介-秘められた改憲構想』 NHKスペシャル1996年製作(57分)
13:10~14:30 *反骨精神の脈流―伊達秋雄と文化人たち 自主製作スライドショー(砂川平和ひろば)
第二部 時代の証言&自由討論会 *ある女子学生の証言(加藤克子 木を植える会代表)
14:45~16:30 *向こう側から見える世界 (山中幸男/救援連絡センター事務局長)
*自由討論
連絡先 042‐536‐3167 (砂川平和ひろば)
郵便振込口座■0013-2-292299(加入者名「砂川平和ひろば」)
郵便預金口座■口座店名 〇一八(ゼロイチハチ)番号8502226(口座名:砂川平和ひろば)

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