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立川駐屯地の防災航空祭で抗議情宣を行う [その他の闘争日誌]

今日は立川駐屯地の防災航空祭だった。昨年は霞ヶ浦での体験搭乗中の事故など、ヘリの事故が重なり航空祭そのものが中止に追い込まれた。「9/11事件」のあった2001年以来のことである。今年はまた開催されて、市街地の真ん中で展示飛行という曲芸飛行が行われた。しかし、この立川基地の滑走路は市街地の真ん中で造り直されたため現在もなお、南側では風呂屋の煙突や、マンションの5階などが飛行制限区域に飛び出したままで運用されている。こうした危険な状況での基地運用を私たちは批判し続けていく必要がある。

今も月に一回入間のC-1ジェット輸送機が慣熟訓練を行っているが、自衛隊は老朽化したC-1に変わるCXを新たに開発中だ。C-1より大きなその機体はさらに長い滑走路を必要とするかも知れない。基地拡張の動きにも今後要注意だ。

今日は10名で基地ゲート前に行ったら、ゼッケンをつけたままなら「集団的示威行動だから申し入れはさせない」とワケのわからぬ理屈で警官が通せんぼしてきた。抗議しつつ、申し入れ書をトラメガで読み上げ、航空祭にくる観客にチラシを1時間まき続けた。受け取りそのものは良かったようだ。以下はその申し入れの内容である。

                                  申入書

 立川基地では、9月17日に中止申し入れを行ったのにも関わらず、本日9月23日に「防災航空祭」を開催した。かつて駐屯地祭と呼ばれたこの祭りの即刻中止をここに申し入れるものである。
 「防災航空祭」は、出店や飛行展示といったお祭り騒ぎの中で基地や自衛隊と住民の融和を行うことを目的に行われてきた。子供たちをジープなどに体験搭乗させたり機関銃にさわらせたりし、PKO活動や災害救援に「活躍する」自衛隊の姿をパネル展示などで紹介する宣伝を行っている。しかし自衛隊の本質は軍隊としての機能にあり、戦争や治安弾圧を行うことが役割である。航空祭はこうした基地・軍隊に対する反感を和らげ、認知させようとするものである。
 1989年にはアクロバット飛行を行うために参加していた軽飛行機が墜落事故を起こし、二名の乗員が死亡した。滑走路の上に落ちたからまだいいようなものの、大惨事につながりかねない事故だった。改めて市街地の真ん中に基地があることの危険性を見せつけた訳だが、様々な抗議にも関わらず航空祭そのものも、「展示飛行」と称される危険な曲芸飛行も再開されている。
 また、開放日と言っても、基地反対運動の関係者は公安と協力してゲート前で面割りを行い、入場を阻止している。「開かれた」というのは、基地や自衛隊に賛成の人間に対してのみなのである。こうした排外主義的で、自衛隊の認知を強要する祭りは許されない。
 米国はイラク派兵を続け、「イラク特措法」により日本の航空自衛隊も物資輸送などの支援のために現地に送られている。またインド洋上には「対テロ特措法」に基づき、アフガンに展開する多国籍軍のための給油活動が海上自衛隊によって行われている。私たちは、このような米国の対テロ戦争政策に基づく侵略戦争に自衛隊が協力することに強く反対する。「国際貢献」のための活動は、平和憲法に基づき、武力行使への協力とは違う平和的な内容であるべきだ。
 申入書の趣旨を立川駐屯地司令古川一等陸佐が誠意を持って受けいれることを要求する。以下申し入れる。
①立川駐屯地司令は9月23日の防災航空祭をただちに中止すること。
②立川駐屯地司令は「対テロ特措法」延長に反対し、自衛隊の海外派兵については、一切立川駐屯地からの協力を拒否すること。
  立川駐屯地司令古川一等陸佐殿
        2007年9月23日   
                              立川自衛隊監視テント村
                        立川市富士見町2-12-10サンモール立川504
                              ℡・FAX042-525-9036
                              E-MAIL tento72@yahoo.co.jp


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tamara

チラシ配りご苦労様でした。暑い日だったので大変だったことと思います。「市街地の真ん中で展示飛行という曲芸飛行」本当に最悪ですね。私も飛行デモンストレーションを目にしたことがありますが、子供や若者への影響は深刻だと感じました。誰も何にも言わなかったら、どんどんこういう形での軍備アピールが進められてしまいます。
いろいろな場面できっちり反対の声をあげていくことがとても大切だと思います。
by tamara (2007-09-24 20:03) 

solea01

立川では、60年代までの米軍基地時代には結構事故も多かったし、周辺の井戸水に航空燃料が流れて使えなくなる、その様子を見に井戸に降りた人が燃料に引火した火事でなくなる、などなどひどい事故が続発したそうです。自衛隊基地になってからはそこまで頻繁に事故はないですが、申し入れにあるような墜落事故も起きています。
基地と隣接していることの問題を、常に訴え続けていきたいですね。
by solea01 (2007-09-24 22:13) 

wakuwaku_44

どうも、はじめまして。
solea01さんってどういう方かと思ったら、立川事件の方だったんですか・・・。

HP見たんですけど、う~~~ん・・・気持ちはわかりますし、反発もそりゃするだろって私は思いますが、ただ、基本的に、ビラっていうのは、普通の人にとっては「中身に関係なく、ごみになるから迷惑」というのがあって、反戦に対するとか、そういう次元じゃないところでイメージが悪くなりますからね・・・・。
デモにしても、憲法上の権利は確かにあるんですけど、「うわ、渋滞だと思ったら、デモだったのか!」という次元での反発ですから。(急いでいるドライバーからすれば、理由が工事だろうがデモだろうが、迷惑なもんは迷惑じゃ!ですし。)

ちょっと、私はsoleaさんとは反対側ですが、仮にsoleaさん側に立ってみれば、今回は、やり方がマズったかなって思いはあります。

市議会には働きかけをしているでしょうから、その点は省きます。
例えば商店街や地域の自治会と協同して、駅前や商店街に横断幕を掲げるとか、レジ袋や商品券、レシートとかにメッセージを書き込むとか、そういうのはできないものなんでしょうか?
すでに横断幕とかがあっても、まだまだ訴求する手段はあると思いますので、今回の事件は「うわ、これは失敗してもうた!」と割り切って、別の手段を考えるのも悪くはないと思います。(もちろん、これは、ひとつの方法であって、裁判そのものを提起したりすることを否定するものではありません。)



あと、学校に働きかけるというのであれば、「賛否両論を併記して、生徒に考えさせる」ということでしょうか。
戦争を政治的に見たときは、必ずしも「絶対ダメ」とはいえないですが、それはそれでいいと思うんです。戦場の悲惨さは、「感情的に『戦争はいけない』」と感じさせるわけです。

『戦争はいけない』という『理想』について、「絶対ダメとは言い切れない戦争」という「現実」を踏まえて、そのギャップをどう埋めていくのか、ということを生徒に考えさせ、soleaさんご自身も展開していけば、仮に目先が「9条改憲・自衛隊の正規軍化」になっても、将来的には、より確実でより強固な平和論が実現するんじゃないかなって思います。

これは、soleaさんは反発するかも、ですが、憲法9条は、私は制定当時から「幼稚園児に大学の専門教育を施す」に匹敵するような状態じゃなかったのかな、って思います。理想と現実の間のギャップの克服について、9条からは読み取りができないんです。
憲法で妥協してでも、理想を現実にしていく計画を落とし込んだ方が、私なんかは、逆に確実に改憲論に打ち勝つことができるんじゃないかって考えているんですけど、これはこれで別のリスクもありますから、よろしければその点についてお願いしたいです。
by wakuwaku_44 (2007-09-27 10:25) 

solea01

駅前では情宣を月一回やってますから横断幕も使っています。商店街でもデモをやったとき(C-1デモなら月一回)広げていますね。地域の自治会や商店との共同、学校での試みはそこまでの人脈がまだ内ですね。出来るなら、非常に結構な方法だとは思いますけどね。

9条は実現が非常に困難に見える理想ですが、アフガン・イラクの現実を見るに、あえてその意義を強調することもまた意味があることだと思えますが。
by solea01 (2007-09-27 20:28) 

wakuwaku_44

soela01さんへ

>9条は実現が非常に困難に見える理想ですが、アフガン・イラクの現実を見るに、あえてその意義を強調することもまた意味があることだと思えますが。

9条実現を求める方々が賛同や支持を集めにくい最大の理由は、「日本が外国に武力を行使しない」という視点『のみ』で語られていることなんです。
というのは、改憲を望む一般国民のほどんどが、「日本が外国から武力行使を受けたとき」を想定し、そして、それに不安を感じているわけですから、それに対応した発言をしなければ、不安を払拭することはないと思います。
そして、護憲の側がその言葉へは「どこが攻めてくるのか」「自衛のためにという口実で侵略したじゃないか」あるいはsoela01さんがお示しになった「イラクやアフガンの現状」「難民で苦しむ子どもたち」と、これも残念ながら『攻撃を受けたときの想定に対する不安』に対応した反論ではないんですね。

それゆえに、私は「目先は妥協しても、きちんとしたプロセスや計画をつくり、将来的に9条実現に持っていく」というのが、最も近道じゃないかなと考えています。

私の発言は、9条の理念までも除去するものでなければ、目標を9条実現にすえるということを前提にしたものです。
「やりたいけど、今はできない」のであれば「将来、できるようにしよう」というのでいいんじゃないだろうか、ということです。
by wakuwaku_44 (2007-09-28 11:00) 

wakuwaku_44

>駅前では情宣を月一回やってますから横断幕も使っています。商店街でもデモをやったとき(C-1デモなら月一回)広げていますね。地域の自治会や商店との共同、学校での試みはそこまでの人脈がまだ内ですね。出来るなら、非常に結構な方法だとは思いますけどね。

あと、弁護士・学者・政治家をいかに巻き込んで、大々的なムーブメントにするか、ですね。
志は正しくても「なんか怪しい」と思われたら、それで住民は忌避してしまいますから、「信頼性を高める」という意味で、そういう方々を巻き込むのは、戦略論としてアリです。

そして、これが肝心なんですが、やはりやわらかくユーモアがある、というのは欠かせません。
正しい話でも、堅苦しいのは、息が詰まります。暗いのは見る気もしない。
サンプロよりもTVタックル。医療問題で自民党議員が「カネさえ出せばいいというものじゃない。自分で健康管理をしないといけない」と言ったとき、市田氏だったら「弱者を見捨てる悪政だ」と言うと思います。これが穀田氏だったら「健康管理しないといけないって、あんた、その体格でよく言えるね」と言うと思います。
市田さんの発言だと、自民党議員は数字や内容を辻褄あわせで反論し、視聴者はわけがわからなくなりますが、穀田さんだと周りがどっと笑って、「確かに、自民党議員は説得力ないな」って共感を得られます。しかも、非常にわかりやすい。

立川事件でも、「言論の自由が~~~」ではなく「俺が懲役○年なら、エッチなチラシは懲役○年だな」ぐらいに開き直って皮肉った方が、ユーモアがあって「そらそうだ」って住民には訴えられると思いますよ。
by wakuwaku_44 (2007-09-28 11:36) 

solea01

理念まで除去しようというのでなければ、議論の余地はありますね。誰でも戦争はイヤダと思いますし。「攻撃」を受けないようにする外交が大事、と考えているんですがね。

ユーモアは大切です。初夏にまいたリーフにも漫画を入れました。肩肘張る討論も結構ですが、大衆受けするユーモアのセンスも同等に大事ですね。お笑いの「爆笑問題」なんかも、すべて言っていることに賛成ではないが、9条に関する意見はなかなかユニークなものがあります。
by solea01 (2007-09-28 20:28) 

wakuwaku_44

>「攻撃」を受けないようにする外交が大事、と考えているんですがね。

外交や交流が草の根に進んで、互いに武力紛争がない状態にする、ということは、今現在では現実味がないですが、理念や理想が実現した状態になれば、必ずできます。

外交なしに軍事だけでやっていけることは、100%ありません。
仮に戦争や武力紛争が勃発しても、敵の国民が全滅でもしない限り、それを終了させるのは「外交」しか方法はないからです。しかし、敵の国民を全滅させられる作戦は、自国民すら全滅しかねない「核兵器の大量使用」ぐらいしかありません。

そして、肝心なのは「攻撃を受けたときの対応」というのは『最悪の事態』だということです。
「最悪の事態」になるまで放置しておくのは、単にアホとしかいえないですから、『攻撃を受けないようにする外交』というのは、軍事力を持つ持たないに関係なく「当たり前」なんです。

第一、軍隊に限らず、警察や消防が「必要」とされる社会が「好ましい状態」ではないじゃないですか。
軍隊が忙しいのは、それだけ紛争が多いということです。ミサイルや砲弾を受けることを好む奇特な人がいれば別ですけど。
警察が忙しいのは、それだけ犯罪が多いということです。西部警察もドラマだったらおもしろいですけど、近所で発生したらシャレになりません。
消防が忙しいのは、それだけ火事や救急が多いということです。火事や急病を好む変態が多いとは到底思えません。

そういう話です。
by wakuwaku_44 (2007-09-28 23:14) 

wakuwaku_44

イラクやアフガンについて

リアリストの立場からすると、自衛隊の派遣なしでの対応というのは、はっきり言って危険極まりないです。
武装集団やテロリストは旧式とはいえ、警察力では対応できない軍事兵器を持っており、また、「反米」というのは口実で、彼らの目的は「自分たちが独裁的権力を握る」ことですから、soleaさんが考えていらしゃる理念が通用する相手ではないんです。(撤退しても、何かしらの口実で、反対勢力を撲滅させ、独裁的権力を掌握するまでは同じことをするだけです。)

そこで「医療、学校、水道、電気等のNGOやJICA等による非軍事をメインにする」ことを前提に「その活動に対する武力攻撃を防止するための自衛隊派遣」が適切なのでは、と考えています。
非軍事活動をしながら、イラクの警察組織の整備をサポートし、武装勢力の議会参加による武装解除を実現させ、「非軍事活動は継続。ただし、自衛隊は必要なくなったので撤退。」にこぎつけるプランがあればいいと思います。武装勢力の襲撃にビクビクしないで人々が生活し、NGOが支援できる状態が好ましいんですから、自衛隊の撤退が早ければ早い方がいいというのは、言うまでもないことです。

と、言いながら、カンボジアのように、武装勢力を東京に集めて会議し、武装解除と議会政治へのコミットを武装勢力が同意し、実行すれば、自衛隊派遣の必要がなくなるのですから、そういう取り組みもいいと思います。

ただ、当面は、イラクはともかく、アフガンからの撤退は、国際的にマズイです。
アメリカ追従での派遣であるならば、そもそも派遣要請が日本には行われません。もちろん、今撤退しても、アメリカは感謝こそすれ批判はしない。
日本があんなみっともない国連決議を求めてまでナーバスになっているのは、実は、アフガンからの撤退で困るのがパキスタンとEUだからなんです。日本の撤退というのは、インパクトが強烈で、NATOやEU諸国で参加にネガティブな国がますますネガティブになり、アラブ諸国も「日本が撤退したじゃないか」となるので、アフガンはこの混乱状態で放置することになってしまうわけです。
だからこそ、上記に掲げたプランを作成し、アメリカは飲まないでしょうから(笑)、これをEUやアラブ諸国に提案し、国連を巻き込めば、soleaさんの理想に届かないが、近くはなる、ということができると思います。

相手はアメリカなんですから、これぐらいいやらしいことをしないと、soleaさんの理想の実現には、なかなか近づかないと思いますね。
by wakuwaku_44 (2007-09-28 23:32) 

solea01

戦争を好むものはいない、と信じたいところですが現実には開戦か、否かの選択があったわけです。アフガン空爆か、イラク侵攻か否かという。結果を見れば、タリバーンもフセイン政権も独裁的政権ですがやらない方がよほどましな戦争だった。大量の外国軍を駐留させても治安は回復しない。目の前に北朝鮮やミャンマーという軍事独裁政権があるが、これを武力で妥当しても同様に何の解決にもならないと思います。米国のような外交政策をとるな、とつまりはそういうことです。
by solea01 (2007-09-29 07:57) 

wakuwaku_44

>米国のような外交政策をとるな、とつまりはそういうことです。

国連に対してなのか、それとも日本政府に対してなのか、ということが、ちょっと理解できなかったので、そのあたりをご説明いただければ、コメントできます。反論というのではなく、現状を踏まえた上での、soleaさんの理想に現実的に近づくアプローチという意味でのコメントですけどね。

ただ、アフガンとイラクは、もはや「撤退すれば解決」なんて段階ではなく、国際社会が責任を持って復興しないといけない状態ですので、soleaさんが求める方法は残念ながらとれないでしょう。(そういう意味では、アメリカは、ほんと、やらかしてくれたって思いますよ。)

北朝鮮への武力攻撃は、韓国と中国が北朝鮮住民に働きかけたり、北朝鮮下級兵士に働きかけることで、武力行使なしに解決する道はあると思います。
ミャンマーの場合は、平和的解決のアプローチは当然行わなければなりませんが、軍事や経済の制裁オプションを担保したアプローチでないと、おそらく軍事政権は要求を飲まないでしょう。

ただ、肝心なのは、私自身「積極的に軍事力を使え」というのではない、ということです。そういうスタンスだと、soleaさんがおしゃるように解決なんてありえません。
むしろ、「○○を△△すれば、軍事力を使わずに済むじゃないか」という理論構築の方が、むしろ、軍事力を使わなくても済む。全面否定ではなく、そのあたりを柔軟に対応し、トータルでのプランニングを行うことが、結局はsoleaさんが求める理想への最短距離になるんじゃないかなって思います。
by wakuwaku_44 (2007-09-29 10:45) 

solea01

しかしアフガンもイラクも米軍ある限り、戦闘が続くだけですね。ベトナムより米軍戦死者は少ないが、むしろひどいかも知れない。「民族解放戦線」による統一なんて期待できないから。
それでも撤退するしかない、と思います。戦争そのものが侵略行為でしかなかったのなら、そこからしか考える他にはないと思います。

北朝鮮とミャンマーの問題は、実は非常に難しい問題と思います。ただアフガン・イラクの愚を繰り返してはならない。逆に両国の人権問題を考えると、左派に対しても自分は大いに不満があります。なぜ左派としての「拉致問題解決」が訴えられなかったのか、と。
それから両国の民衆が武器をとって軍事政権に立ち向かったら、どうするのか?結構左派の間でも混乱すると思いますね。

確かに軍事は政治の延長上にあります。自分は暴力的な抵抗を無条件に否定するものではありません(ガンジーは尊敬しますが、考え方は違います)。
by solea01 (2007-09-29 18:02) 

wakuwaku_44

>しかしアフガンもイラクも米軍ある限り、戦闘が続くだけですね。
>それでも撤退するしかない、と思います。戦争そのものが侵略行為でしかなかったのなら、そこからしか考える他にはないと思います。

う~~ん、これは非常に難しい命題ですね。soleaさんのお考えも正しいんです。だから私のようなリアリストは「言い切る」ことができないわけで。(汗)
アフガンは自衛権の濫用で米国の責任を問うことはできますが、イラクの場合は国連決議1441で、軍事オプション行使を承認したという解釈も完全否定はできないんです。(だから、不当とはいえないが、正当ともいえない、というのが国際法学者の見解なんです。)

あと、もっと厄介なのは、アフガンでもイラクでも、現在展開しているのは、安保理決議に基づいたミッションだということなんです。(それも、アメリカと対立したフランス、中国、ロシアも賛成したものです。)
そして、混乱を引き起こした責任国であるアメリカが何もしない、となると、他の参加国は絶対に納得しないでしょうし、ミッションに参加もしなければ、最悪安保理決議すら議決しなかった可能性も高い。

soleaさんはこの発言に納得できないとは思います。私がsoleaさん側だったら、きっと納得しないでしょう。
だからこそ、泥沼にはまっているともいえます。本当に、アメリカは「やらかしてくれた」わけです。これを解決する方法としては・・・・・本当に日本が主体的となって、国連とコミットし、アラブ諸国やEUと連携して「自衛隊も派遣して」、非軍事をメインにした総合的な活動を行い、それで下支えしてしつつ、各々の政府や議会を正常化させ、武装勢力が武装解除し、その段階で自衛隊を撤退させつつ、非軍事援助で復興して生活や福祉を安定させるという、本当に大々的な取り組み・・・・しか思い浮かびません・・・・。本当に申し訳ないです。
by wakuwaku_44 (2007-09-29 20:42) 

solea01

アジアプレスの玉本さんの記事で書いたように、彼女も「米軍撤退を簡単に言うべきではない」という主張です。米国批判という点では、彼女も強い批判をやるわけですが・・。それくらい現地の情勢は混乱している。私の主張も、決して楽観的なものではない、ということは認めます。アラブやEUなどの全面的な協力なくして、事態は解決しないというのはおそらくそうでしょうね。

ちょっと議論が長引きましたので、いったんこの記事ではここまでにしましょう。またイラク関係などの記事で書いてください。
by solea01 (2007-09-29 22:07) 

wakuwaku_44

了解しました。大変長くて申し訳ありません。

しかしまぁ、複雑な話ですよ。「否定しえないが肯定できない」なんてものがまかり通るのが国際社会ですからね。何せ、ジャンクフードを大森にして食ってるくせに、ビリーブートでダイエットなんて、わけわからんことしてるのが相手なんですから。(笑)
by wakuwaku_44 (2007-09-29 23:12) 

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